
昼間蒸し暑くても、夜涼しいのは助かります。

自慢の色白もち肌が小麦色に日焼けして、近頃はなんだかすっかりガテン系
のマーティン・タナカでっす。
東日本大震災のあまりにも大きすぎる被害と、それを被ってしまった多くの人々の姿を目にし、自分に何ができるのかと自問自答していた3月下旬、仕事仲間の発案から、
仮設住宅の建設に被災された方に加わってもらい、
安心して暮らせる住まいの確保をしながら
生活のための収入も得てもらう。。。
という『被災者と建てる仮設住宅建設プロジェクト』を立ち上げ、その実現に向けて協力してきました。
その詳細は過去記事
『被災者と建てる仮設住宅建設プロジェクト(仮称)』
『被災者と建てる仮設住宅建設プロジェクト・進捗』
や
『仮設住宅、プロトタイプ。』
の通りですが、
最後のレポートから3ヶ月近く・・・この間の状況をご報告します。
4月18日、「応急仮設住宅建設事業者の公募」について、宮城県知事の記者会見があり、地元の要望に迅速に対応する目的で、それまで県が一括していた仮設住宅の建設発注業務を一部市町村に権限委任する方針となり、安心してまかせられる業者を市町村に示すため、公募するにいたった旨の説明がありました。
(詳細は、http://www.pref.miyagi.jp/kohou/kaiken/h23/k230418.htm を参照ください)
私たちは、3月下旬から国(国交省)に対して提案してきたプランを基に、宮城県の地元企業と協力してこの公募にエントリーしたわけです。
プロジェクトの概要は以下の通りです。
『被災者とともに創る仮設住宅建設プロジェクト』概要
- □はじめに
- 私たちは、このたびの東日本大震災で被災され、生活の基盤を失われた方々、今もまだ大変過酷な環境での生活を強いられている被災者の方々に、一日でも早く、少しでも安らげる住環境と明日への活力を得てもらうために、宮城県の地元企業と協力し、『被災者とともに創る仮設住宅建設プロジェクト』を立ち上げました。
- □なぜ私たちが?
- なぜ長野県に住む私たちが、遠く宮城県の仮設住宅建設を決意したかというと。。。
昨年末より、たまたま縁あって仙台市内で個人住宅の建設を進めておりましたところ、3/11の震災に遭いました。幸い建築中の現場はほとんどなんの影響もなく、またお施主様もご無事だったのですが、震災後も何度か現場に足を運ぶ中で被災の大変な状況を目の当たりにし、また長野県信濃町から石巻市に長期間ボランティアで入っている友人から避難所で暮らす方々の話を聞き、私たちに何かできることといえば 、快適に暮らすことのできる住環境の提供しかないという思いを強くしたのです。
- □思うように進まない仮設住宅の整備
- それまでの住まいを失い、避難所での生活を余儀なくされている方々には、一日も早く安心して暮らせる住居が必要です。
被災地以外の自治体が積極的に被災者の受け入れをしたり、あるいは空き家などの住居ストックを提供するなどの動きもありますが、慣れ親しんだ土地を離れたくない、あるいはさまざまな事情で離れることができない方々には、仮設住宅の整備が急務です。
しかしながら、建設可能な予定地が見つからなかったり、構造用合板等の不足などから、なかなか思うように整備が進んでいないのが現状です。
また、できあがった仮設住宅も、東北の厳しい冬を過ごすには心許なく思うようなものも目に付き、被災された方々が安心して寛ぐことができる住環境の必要性からも、一般住宅に劣らない居住性の確保も課題となります。
- □被災された方々の実情
- すでに震災から2ヶ月近くが経過し、今なお避難所で生活されている方の中には、住まいだけでなく仕事を失われた方も多く、健常で働けるにも関わらず、仕事がないというケースも多いと聞き及んでいます。
また今後の被災地域の経済を立て直す意味でも、復興の費用はできうる限り被災地に渡るようにすることが大事です。
- そこで・・・
- □プロジェクトのコンセプト
- 迅速に整備でき、再利用可能な仮設住宅を、被災された方と一緒に創っていく。
- 住宅の性能は、一般住宅に劣らない居住性を確保して、そこでの暮らしが安らぎとなるように。
- 仮設住宅のコストが、建設に携わった被災者の収入源になるように。
- 住宅の性能は、一般住宅に劣らない居住性を確保して、そこでの暮らしが安らぎとなるように。
- □概 要
- 1)資材不足の国内建材の依存度を下げた、2X4(ツーバイフォー)パネルによる供給数の確保と迅速化
- 2)寒冷地にふさわしい次世代省エネ基準(III地域)同等の性能、一般住宅に劣らない、居住性の確保が可能
- 3)簡易な工法のため、建設業者でなく被災者を労働者として雇用することが可能。臨時的な雇用場所の確保につながる。
- 4)建物耐久性が長いため、2年間の使用期間終了後も移設利用可能で、建築確認も取得できる
- 5)間取りは、要望に合わせて設計可能
- 6)2x4工法は工場での加工が最小限のため、資材調達後すぐに現場で建設が可能
- 2)寒冷地にふさわしい次世代省エネ基準(III地域)同等の性能、一般住宅に劣らない、居住性の確保が可能
公募には156件の応募があり、そのうち要件適合となった77件のリストが5月10日に発表され、私たちもその中に入ることができました。
と同時に、地元の協力企業が各市町村担当者に説明に回り、
「さぁ、あとは市町村からの発注があればいつでもスタートできる!」
と準備万端整えてそのときを待っていたのですが・・・
実情は、
具体的にどう仮設住宅を発注すればよいのかの手順等を市町村担当者はほとんど知らされておらず、発注しようにもできない状況
だと言う。。。
すぐさま国交省や担当代議士に連絡を取り、事態の早急な改善を申し入れたのですが、状況はいっこうに改善されることなく、また仮設住宅建設用地の不足もあって時間ばかりが過ぎるなかで、当初来、国が発注していたプレハブ仮設住宅の工場生産にもメドが立ち、今回のプロジェクトの意義が次第に薄れていってしまいました。
もともと、国も宮城県も、地元企業に仮設住宅建設をまかせるつもりなどなかったのではないか などと邪推してしまったりもしますが、
建設用地の確保が困難で、まずそこがクリアされなければ市町村担当者も発注などできなかっただろうこと、
公募により要件適合となった企業77社のうちの4社が、実際に山元町、南三陸町からの発注で計342戸の仮設住宅を建設した実績もあること
を考えると、もう少し違うアプローチ、提案のしかたがあったのではないか、私たちの努力が足りなかったのではないか と考えてしまいます。
期待してくださっていた方、応援のメッセージをくださった方々には、ご期待に添うことができずに申し訳ございません。
私たちの力不足をお許しください。
ただ、今回の経験から、新たに見えてきたものもありました。
震災を経て、節電を心がけたり自然環境への負荷をできる限り少なく暮らすライフスタイルは、これからの未来に欠くことのできないキーワードだと思います。
とは言え、現在の便利さを直ちに手放して暮らしていくことは現実的ではない。
なので、現実的にできる暮らし方を。
例えば、暑い夏にクーラーをつけずに暑さをガマンして生活するのではなく、涼しい場所で過ごせたなら節電しながら快適にいられるはず。。。
まぁ避暑ってことですけど、
「それでは高原の別荘へ」
という恵まれた環境にいらっしゃる方はごく一部。
もちろんマーティンも別荘なんて持ってません!
んじゃ、それのどこが現実的!?
いゃ、小さくてもそんな風に過ごせる場所があって、月に何回か、年に何回かの週末だけでもそういった暮らし方をしていけたら?
その実現に、今回の仮設住宅プロジェクトのノウハウを活用していきたいと考えているんです。
シンプルで、コストを抑えて、快適に。
しかも自分の力で建てることが可能。。。。
仮設住宅プロジェクトの基本理念ですから。
『週末を最小限に過ごす贅沢』
できるだけ小さく、できるだけ質素に、できるだけ自然に、そして快適に家族の時間を過ごすという暮らし方。

マーティンからの新しいライフスタイル提案。
その内容は、明日詳しくご紹介します。




