グッ アフタヌゥ〜ン。

今日はひとりでお留守番。お菓子も食べ放題で、満腹ふとる状態のマーティン・タナカです。

「勝手だねぇ〜♪」( performed by 内村光良 )
さて、一部からは強烈なご批判を受けながら

、一方で熱烈なご声援をいただきつつ

、約2ヶ月続けてまいりましたこのHALEブログ。
「おぃ、マーティンよぉ。そのノリはちょっと異常じゃないのかぃ?」
という声をものともせず、毎日あったことや感じたこと、お得な情報などを書きつづってきたわけですが、
『はてさて〈HALE;ハレ〉っていったい何してくれるところなの?』
というみなさんの根本的な疑問にお答えしていないのではないかということに、今さらながら気がついてしまいました。
そこで不定期ですが、これから何回かに分けて
《 HALEの取扱説明書 》をお送りしていこうと思います。
手っ取り早く、“
〈HALE;ハレ〉ってこんな風に使うと便利” って話です。
第1回目の今回は、
「合い見積もりの噛ませ犬にしちゃえ!」の巻
すでに家を建てよう、あるいはリフォームしようとしていて、ある程度プランも固まってきているケースです。
(噛ませ犬って、当社のことね。)
プランも希望通りになりつつあると、そろそろ契約を なんて話になってきますが、契約(仮契約も含めて)をする前には、しっかりとした見積もりと仕様説明を受けることはとても大切なことです。
そしてその時にぜひやってほしいのが
『合い見積もり』です
この合い見積もり、B to B のビジネスの世界では、至極当たり前のことですし、みなさんも「キャベツはこっちの店のほうが安い、魚はこっち」とか、「こっちの店のすき焼きは輸入牛だけど、こっちは国産」とか、つねに価格や品質を比較していますよね。
でも、こと家づくりとなると、外観のデザインや雰囲気、間取りや仕様については比較しても、なかなかその価格の中身まで比べることは少ないと思います。もしくは「他社で見積もりとったりなんかしたら、工務店に失礼なんじゃないか」などと気遣いされる方もいらっしゃるようです。
でもこの合い見積もり、すごく大事なことなんですよぉ。
【合い見積もりの利点】
- ◇単純に金額を比較して適正価格を把握することができる
- 同じ材料を使っていれば、同じ仕様なら、それは安いに越したことはないですよね。その価格になるにはそれなりの理由があります。それぞれの説明をお聞きし、それが適正であるかどうか、しっかりと見極めてください。
- ◇見積もりを見比べると、その企業の姿勢・考え方が見えてくる
- どこにどういう材料を使っているか、それはなぜそうしているのかなど、その企業の考え方が如実に表れてきます。しかしそれは1社ではなく、ぜひ他社(もしくは他者)のそれもお聞きになって比較してみてください。そうすることで、何が自分たち家族にとって大切なことなのか を考える材料が増えて、より的確な判断を下せるはずです。
- ◇材工分離式の見積もりで、施主支給やセルフビルドも
- 見積もりを取るときは、できる限り材料費と工賃を分離して(材工分離)見積もりの明細を作ってもらうようにしましょう。そうすることで、近年注目されている施主支給施工やセルフビルドも容易に交渉できます。
合い見積もりの目的は、
価格を下げるために競争させる と思われがちですが、そういう側面を持ちつつも、
自分たちが納得のいく適正な価格と仕様を見極め、
そして人生の一大事業である住宅建築を任せうる会社を見極める
という点をもっとも重視していただきたいと思います。
さて、当社ではプランの作成や概算見積もりなど、ご契約成立前のご相談は無料でさせていただいています。
家全体でなくとも、たとえばキッチンだけとか、薪ストーブだけとか、窓だけとかドアだけとかでも全然構いません。どうぞお気軽にお越しください。
そして当社のお出しする見積書を他社のそれとの比較検討、さらには交渉の材料としてお使いください。
以下に、当社がこれまで合い見積もりをお出しした際の事例をご紹介します。
K様邸のケース
K様からはかなり具体的にプランをお聞きし、ラフ図面をあげ仕様概要をまとめたうえで、約1800万円のお見積書をお出ししました。あとでお聞きしたんですが、まったく同じプランで他社では2000万円の見積もりだったそうです。
当初、K様は当社で行っている新しいスタイル・・・原価公開/直接契約、施主支給施工といったのもが一般的ではなかったために、本当にそれで大丈夫か?という不安もあったそうで、そのために実績もある地元の工務店さんに話をされていたそうです。しかし、なぜそういう方式をとり、どうしてそういう価格になるのかをきちんと説明をし、不安に思っている部分についても明確にお答えしました。
その上で納得をしていただき、他社にそのことを伝えたそうです。
ところが、それを聞いた他社の担当者は、なんの具体的な説明も検討もなく「ではうちもその金額に合わせます。」と言ってきたそうです。仕様や材料やプランの検討もせず、簡単に200万円もの値引きができる・・・先の2000万円の見積もりって、いったい何だったんでしょう?これって、よく考えるとすごく不誠実な対応ですよね。
K様も、やはりそれでその工務店さんに決定的な不信感を抱いて、結局当社で建築してくださることになりました。
旦那様も奥様も、ご希望のデザインと仕様を予算内で実現できたことに大満足いただいています。
S様邸のケース
今まで話を進めてきた会社は、すごく熱心に対応してくれて、プラン自体もとても気に入っているんだけれど、どうしても予算が合わないから、と当社にご相談に来られました。
そこで現状のプランをもとに、いくつか新しいアイデアを取り入れながら当社で見積もりをしたところ、180万円ほど安くなり、ほぼご予算に合う結果となりました。お施主さんは「それだけ安くできるなら、エコールさんにお願いしようかな」とおっしゃってくださったのですが、とてもよくしてくれた設計事務所さんだったので、もう一度当社での見積もりの話をし、当社がご提案したアイデアなどを盛り込みながら、一週間プランの練り直しやコストの見直しをしたうえで、当初より150万円安い見積もりを持ってきてくれたそうです。
それでもまだ当社より30万円ほど高かった訳ですが、これまでの誠実な対応や予算に合わせるための努力をしてくれたことで、S様は設計事務所さんに建築をお願いすることにされました。
結局当社は直接仕事には結びつきませんでしたし、それに対してS様から丁重なお詫びのお言葉もいただきましたが、それについてはなんの問題もありません。ノープロブレム!です。むしろ、初めは諦めるかプラン変更をしなければならないのかと悩んでおられたS様が、気に入っていたプランどおりにご自宅の建築ができ、とても満足されていたことが私も素直にうれしかったです。
そんなS様とは、今もよいお付き合いをさせていただいています。
そのほかにも、当社でお見積もりして、それを材料に金額や仕様の交渉をされたお客様は多くいらっしゃます。業界の一層の企業努力を促して、お客様がよりご満足いただけるものにするためにも、当社をうまくご利用くださいませ。
余談ですが、住宅の見積もりに関して、今ではもう皆無でしょうけれど、坪数X坪単価で見積もりをしてくるような企業は論外ですよ。(どんぶり勘定にもほどがあります)
住宅の価格というのは、どこにどれだけの材料を使って、どんな設備機器を入れ、工賃や経費をどれくらい見込むか によって決まってきます。もちろん家の大きさは価格を決定する大きな要因ですが、坪数から金額を割り出せるほど簡単なものではないというのが真実です。
お客様からも「坪単価はいくらくらいですか」と聞かれることがありますが、それだといろいろな意味で企業の思う壺。聞くなら、実際のモデルハウスなどを見て
「これとまったく同じに作ったらいくらになりますか?」
とか
「これくらいの広さの、こういう仕様の家を検討しているのですが、
御社だと概算でどれくらいになりますか?」
と聞けるといいですね。
施主支給施工って? (2008-07-08 23:42)