
もう口にするのもめんどくさいですが、暑いっす。

この時期、1日3回のシャワーは欠かせない

そんな蒸し暑い下界を離れて、ゆうべは戸隠へ。

毎年恒例の『志の輔戸隠の夜』。

最近、帰宅が深夜になることが続いていて、このところ夫婦で顔を合わせて話をするのもせいぜい30分、長くても1時間くらいだったので、たまにはゆっくりとお相手をしませんと、いつか家を追い出されてしまいます。

現在もっともチケットの入手が困難といわれる立川志の輔の落語会へ、落語好きの妻ナンシーに連れられて行くようになって早5年目。
落語=お笑い話
と思っていたころから比べると、落語のなんたるかも少しはわかるようになってきた・・・かな?

初めて志の輔の高座を観たときに感じたのは、
その口から発せられた言葉が姿形を変えて演者のまわりでその情景を映し出し、
観客はそれを目で、耳で、肌で感じ、ときには味も匂いさえも感じる、そんな空間芸術なんだなぁ

ということ。
その空間をどう創り上げて、どう魅せていくかが、落語家の腕の善し悪しなんでしょう。
その点、志の輔の噺は新作であれ古典であれ、滑稽噺であれ人情噺であれ、物語の世界をそこにきっちりと描き切ってみせるのがすばらしいと思います。

戸隠での落語会は今年で18年目だそうで、ここまで長く同じところで続いている落語会はないらしく、いつ突然やらなくなるかわからないみたいですが、戸隠で志の輔が聴ける限りは、毎年行こうと思います。

※過去記事・志の輔